ADHDを職場でオープンにするか悩んだ話|私が非公開を選んだ理由

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私は一時期、職場で「自分がADHDであることを伝えるべきかどうか」を真剣に悩んでいました。
仕事をする中で、どうしてもミスが重なったり、周囲と同じやり方がうまくできなかったりする場面が増えていたからです。

「ちゃんと説明すれば理解してもらえるかもしれない」
「特性を知ってもらえれば、配慮してもらえるかもしれない」
「苦しい現状から抜け出したい」

そんな期待と同時に、不安もありました。
最終的に僕はADHDをオープンにはせずに現在も仕事を続けています。
今回は僕がこの結論に至った過程を書きます。

オープンにしようと考えた理由

当初の僕がADHDをオープンにしようと考えた理由は、主に次の3つです。

  • 同じ内容のミスが多い
  • 職場に苦労を分かってもらいたい
  • 今の状況から逃げて楽になりたい

「とにかくミスは自分が怠けているせいではないんだ」
「精一杯やってもどこかでミスが発覚してしまう」

このような心情を職場に分かってもらいたい思いが強かったのだと思います。
業務に追われる中で集中力が削がれ、簡単な仕事においてもミスを連発する自分を認めたくない気持ちがありました。
また自分のADHDの気質に対する理解も乏しかったので毎日ゆううつな気持ちで通勤していました。
ただ本当に勢いでADHDをオープンにしてしまってもいいのか、オープンにした後に困ることはないのかなど少し考えながら仕事をすることにしました。

オープンにしなかった理由

僕がADHDを非公開にしようと考えた理由は、主に次の3つです。

  • 職場がADHDという特性に十分対応できる環境ではないこと
  • ADHDにより常にサポートが必要な人として見られることで、今後のキャリアに影響が出る可能性があること
  • 一度公表してしまうと、公表する前には戻れないこと

「ADHDに対して専門的な知識をもっていない上司に話して解決することなのかな」
「ADHDと公表するとこの先昇進できなくなったりするのかな」

このような疑問や不安が自分の中で渦巻くことになりました。
なぜならいきなり「僕はADHDです。」と伝えてもおそらく上司は面食らうでしょう。
また専門的な知識をもっていない相手には細心の注意を払って伝えないと、誤解されてしまう可能性があります。
さらにADHDの公表することで今後のキャリアや年収への影響がないとは言い切れません。
ADHDはときに得意なことには高いパフォーマンスを発揮することがありますが、マイナスの部分だけ捉えられてしまうと、今後の評価が上がらないかもしれないという懸念がありました。

考えた末に

結果として私は、ADHDであることをオープンにするのではなく、下記のことを実践しました。

  • 困っている業務内容だけを具体的に伝える
  • どうすればミスが減るかを相談する
  • 自分なりの工夫やツールを試す
  • 医師から処方された薬を継続して服用する

私は、ADHDであることを職場にすべて打ち明けるのではなく、
「困っている業務内容だけを具体的に伝える」 という選択をしました。

診断名そのものを共有しても、必ずしも仕事がやりやすくなるとは限らないと感じたからです。
それよりも、「どの作業でミスが起きやすいのか」「どうすればミスを減らせるのか」といった、実際の業務に直結する部分を伝えるほうが、現実的で建設的だと思いました。

たとえば、作業が複雑なときや、同時に複数のことを求められる場面では、どんな点でつまずきやすいのかを具体的に共有する。
そして、その上で「こうしてもらえると助かります」と改善案を添えることで、単なる相談ではなく前向きな話し合いがしやすくなりました。

また、自分なりに工夫できることは積極的に取り入れ、必要に応じて医師の判断のもとで服薬を続けています。
無理をして頑張り続けるのではなく、「長く働き続けるためにどうするか」を軸に考えるようになりました。

自分を過度に守ることも、無理にさらけ出すこともせず、
その中間にある“ちょうどいい距離感”を探すこと。
それが、今の私にとって一番現実的で続けやすい選択だと感じています。

ADHDをオープンにするか迷っている人へ

ADHDを職場に伝えるかどうかに「正解」はありません。

ただADHDだということを伝えるにしても、勢いでカミングアウトするのはリスクがあるのでおすすめしません。

大切なのは、

  • 自分が今どんなことで困っているのか
  • オープンにすることで自分が働きやすくなるのか
  • オープンにした後でどのような影響が予想されるのか
  • 職場に親身になって聞いてくれる人はいるのか

これらを冷静に考えることだと思います。

無理にカミングアウトする必要はありません。
自分を守りながら働く選択も、十分に尊重されるべきものだと思います。


※本記事は、筆者自身の体験をもとにした内容です。
医学的な判断や診断については、専門家にご相談ください。
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