大きな仕事を振られた時に何もできず時間が
過ぎていったことはありませんか?
ADHDの僕は大きな仕事を振られるたびに
何から手をつければいいのか分からず、
ただパソコンの画面を眺める日々を送っていました。
パソコンがフリーズすることはよくあります。
でも、部下がフリーズするなんて、上司からしたら意味が分からないですよね。
(からさま君は何に困っているんだろう)
(今日、全然仕事が進んでなさそうに見えるけど、、)
などと思われてそうでそのときの上司の気持ちを想像すると、
胸の奥がぎゅっと苦しくなります。
まあ僕のせいなんですけどね(笑)
ただ当時は、そんな余裕はありませんでした、、
何をすれば状況が良くなるのか分からない。
何から手をつければいいのかも分からない。
頭の中では、
(全体を把握してからやる?)
(いや、細かいところから?)
(そもそも正解って何?)
そんな考えが次々と浮かびます。
まるで、
頭の中でボールを何個も放り投げて、
ジャグリングをしている感覚でした。
そして、そうこうしているうちに
別の音が気になったり、
メールの通知が目に入ったり、
関係ないことを考え始めてしまうのです。
仕事は小さく始める
その日も、
上司から仕事を振られたところでした。
いつもの通り、
何をしていいのかわからないまま、
時間だけが静かに過ぎていきました。
(ああ、ダメだ。
今日は本当になんとか進めないと……)
このままじゃ何も変わらない。
そう思って、
とりあえず“正しいこと”じゃなくて、
今できそうなことをやることにしました。
それが、
紙に書く、という行動でした。
内容はとてもシンプルで
・この仕事は、何がゴールなのか。
・そのゴールに向かうために、何をすればいいのか。
・そのために必要な情報は何なのか。
そのようなことを書き出しました。
今見返すと、
驚くほど当たり前のことです。
仕事をする上で普通の人は、
無意識にやっていることかもしれません。
でも当時の僕にとっては、
これを書くことが最初の一歩でした。
書いてみると思っているよりも
少しずつ頭の中が整理されていきました。
(たしか、○○さんなら
この情報を持っていたはずだよな……)
(期限は明後日。
じゃあ、今日中に一度メールしてみるか)
そうしているとさっきまで、
何から手をつけていいのか分からなかった仕事が、
「ぼんやりしていて、正体の分からない塊」
から
「○○さんにメールを送る」
という、
簡単な小さな仕事に変わっていました。
そうするとすぐに取りかかることができるようになり、
心も少し軽くなった気がしました。
作業興奮も味方にする
小さな仕事をひとつこなすと、
不思議なことに「次に何をすればいいか」が
少しずつ見えてくるようになります。
そして、
また手が止まりそうになったら、小さく始める。
この
「小さく始める → 少し進む → また小さく始める」
という流れを繰り返していくうちに、
いつの間にか仕事は
少しずつ分解され、大きな塊ではなくなっていきます。
そして徐々にゴールに近づくと自然とやる気も溢れてくる。
これはいわゆる、作業興奮と呼ばれる状態です。
もともとADHDは一度スイッチが入ると、
周りが見えなくなるほど
何かに没頭できる特性を持っています。
だからこそ、
最初のとっかかりが一番大変で、
そこさえ越えられれば、
本来の力を発揮しやすくなるのです。
また、
紙に書き出すという行為そのものが、
作業興奮のトリガーにもなりえす。
僕自身何度か試してみたことがあるのですが、
頭の中で考えていても作業興奮に入ることはなかなか
できません。
それよりもノートを開く、
手を動かし紙に書き出す、
などといった「動き」をともなうことで
より作業興奮の状態に入りやすくなるのです。
僕が仕事をうまくやろうとしていた頃はこのことに
気づきませんでした。
真っ向勝負でいきなり大きい仕事を終わらせようとして、
結局なにも浮かばずに時間だけが過ぎていきました。
小さく始める、そして仕事にいち早く触れてみる。
それだけで、止まっていたものは、動き始めます。
まとめ
ADHDの僕にとって、
振られた仕事をそのまま正面から受け止めるのは、大きな岩を無理やりどかそうとするようなものでした。
力でなんとかどかそう、、、!
そう思って、何度も正面から押し続けました。
でも、岩はびくともしません。
それどころか、
体力が無くなっていく一方でした。
しかし必要だったのは力の強さではなく、
岩のあつかい方。
とにかく仕事のゴールを書き出し、
次にやる小さい一手を決める。
それだけで、
あれほど動かなかった岩は、
小石のように拾い上げられる大きさに変わりました。
ここから少しずつ景色が見え始めたのです。
まずは岩を割る。
小さくして、持てる形にする。
それを繰り返すことで
自ずと仕事は進んでいくものだと感じました。
※本記事は、筆者自身の体験をもとにした内容です。
医学的な判断や診断については、専門家にご相談ください。
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